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 先日、ドバイワールドCデーの日本の出走希望登録馬が発表された。各種のレースに山のような出走希望馬がいる。当然といえば、当然。他国も同じで、当たり前といえば、当たり前。目もくらむ高額賞金の招待レースだからである。香港の12月も同じように出走したい馬がいっぱい出現する。でも、ジャパンCがたどった道と同じで、招待レースはどこまでいっても招待レース。GIの中では、賞金は高くとも(本当の)ランクは落ちるとされる。

 日本もドバイも香港(中国)も、後発のグループはそうやって自国のGIのランクを上げなければならない。しかし一方、高額賞金こそレースレベルの高さを物語るものでもあり、格や伝統を誇っても、みんなが目標にするレースでなければ、(実際に)多くの馬がそろう道理も存在しない。サラブレッドのレースは、人間でいえばアマスポーツではない。プロの賞金獲得レースなのだから、招待だろうが、自力の選択挑戦だろうが、高額賞金を獲得してこそプロなのである。ダルビッシュも、サッカーの一流選手も、高額年俸で評価されてこそのプロである。

 だいぶ意味はちがうが、有馬記念のころ、「有馬記念。夢? 夢じゃねぇよ。ゼニだよ」というトーンの宣伝コピーがあった。あのキャッチコピー、考えて載せたスタッフは偉いと思った。さまざまな意味で、こういう時代だから、「本当はどうなんだよ」と問いかける意味合いのこもった強烈なコピーだった。

 競馬会を中心に、売り上げ、売り上げ…というが、いま、若い学生ファンや、善良なサラリーマン、だれも金なんかない。金があるのは悪い奴だけ。売り上げ、売り上げというのは、まともな社会で生活していない証拠だろう。そういう悲鳴だってある。

 で、少し戻って、高額評価のプロのサラブレッドのこと。そして、チャンピオンサイアー「キングカメハメハ」と、その代表産駒の1頭であるATC杯ルーラーシップ。

 キングカメハメハは大好きな種牡馬の1頭だが、本物のプロの種牡馬かというと、大物産駒は公平にいってアパパネくらいで、あとはせいぜい「ミニ・カメハメハ」である。送り出した産駒はもう4世代。そろそろ本当のチャンピオンサイアーらしい「大物」を輩出しないと、なにかとまずいだろう。同父系のワークフォースまで導入されている。サラブレッドの世界は、高額の賞金を総力を挙げて獲得しても、必ずしも本物とはいえないから難しい。歴史が証明してしまう。

AJCC | netkeiba.com競馬コラム

ちなみにこれは、柏木集保タンのAJCCの予想コラムの枕です。予想の文書はこの後350字ぐらいだけど。

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